日付:7月13日 この内容は本日行った作業です。

Octave 8' はパイプに大幅な改造を施したため、いろいろ問題も出てきました。 風圧を上げて音量も増やしていますので必然的に歌口(Aufschnitt)も高くなりました。 パイプの長さが足りなくなる要員ばかりです。 パイプ上部の開口端たけでは補正し切れない(音が悪くなってしまう)ものが出てきました。 窮余の一策として歌口左右に写真のような "髭"を取り付けて音を下げました。 この方法は音色にはあまり悪影響を与えずに音を低くすることができます。

板厚を薄くした分、パイプの上唇のプロポーションがひどく悪くなっているのが見えます。

写真
パイプの長さは、そのパイプが出す音の1/2波長よりも短いものです。 パイプの胴の開口部からさらに何がしかの距離は共鳴に寄与しているということです。 したがって、パイプの開口端の状態によってパイプが発する音程は変化します。 開口端を狭めると音は低く(パイプが長くなったことに等価)なります。
歌口が大きくなると(歌口部開口端を広げた)音は上がります。
パイプの要素を変化させずに、送風量を上げると音量の増大とともに音は上がります。 その逆の場合には音は下がります。
オルガンパイプは整音と調律とが密接に関係しています。 ピアノやチェンバロとはこの点で大きく異なります。

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