日付:7月30日

今日は湯布院音楽祭の初日、最初の演奏会は1300から大分中世音楽研究会の演奏会。
切支丹音楽研究家 竹井茂美さん の指揮で 『サカラメンタ提要』(天正少年遣欧使節が持ちかえったグーテンベルグの活版印刷機による典礼書)からのグレゴリオ聖歌などが紹介されたあと、第2部は何年も未完成のままだったテーブルオルガンTafelpositivの完成披露演奏が行われました。

竹井さんの依頼を口約束で受けただけであったため(納期限の約束がなかった)、つい後回しになりがちでした。 また一度完成したつもりで長崎で行われた演奏会(NHK BSで放送)で使用しました。 しかし、「一人で弾けるように吹子を足踏みにして欲しい」という竹井さんの要望で、改造もしました。
改造してみたところ、足踏みの場合風圧を下げないとかなり労力を要することがわかり、風圧を下げ、必然的に整音もやりなおしました。

小さな楽器は細部まで緻密な作業をしなければならないので非常に手間がかかります。
今日の演奏は 北九州の 福田 のぞみさん かなり繊細な鍵盤操作を要する楽器ですがきれいに演奏してくださりました。 一列の小さな楽器ですが、会場に良く響き良い初演だったと思います。

吹子操作は私がしました。 足踏みでも演奏可能なのですが、演奏に集中していただくためにそのようにしました。 送風もかなり気を使わないときれいに楽器は鳴ってくれません。

写真

演奏会中の写真を会場の方に頼んだのですが、どうやらことごとく失敗、この写真はリハーサル中に私が吹子を操作しながら片手で眼見当で撮ったものです。

今日は松山行きの最終便には間に合わず、明日松山に戻ります。

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