日付:9月10日 この内容は本日行った作業ではありません。

 毎日淡々と整音作業を継続しています。 RecitのFlue8'の整音作業をしている時に『このパイプはこの楽器の中で一番太いパイプだ』ということに気付いて撮ってみました。

オルガン製作者が『太いパイプ』と言うのは、実際に直径が太いと言う意味ではありません。長さに対する太さのプロポーションが太いということです。 このオルガンで寸法が一番太いパイプはもちろんPedalのMontre16'です。 しかし、『太いパイプ』ないしは『太い音栓』と言えばRecitのFlue8'になります。

 全て 8’音栓  c'' のパイプです。

左から
  Flute     8'
  Montre    8'
  Voix celeste 8'

です。それぞれ
  もっとも太めの音栓
  標準的な太さの音栓
  もっとも細い音栓   の代表です。

視覚的にもこれだけのプロポーションの差があります。
音色も大きく異なります。

パイプは太いほど開口端補正値が大きくなり、その結果短くなります。 画像のパイプはみな同じ音を出すのですが、ご覧のとおり長さが異なっています。

 このように並べるとその比率が明瞭に見えてきます。 われわれの仕事では、パイプの太さだけでなく、歌口の幅、歌口の開口高さ、風が出てくるKernspalteの広さ、足穴の大きさ など各種の寸法(Mensur)に対する感覚を養わなければなりません。 整音作業をするには『低めの歌口だな』とか『太めのPrincipalだな』などということを見た瞬間に感じ取れるようにならなければなりません。

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