日付:9月18日

 整音作業も終了し、今日はTremulant(トレモロ)の調整に入りました。
今回の作業で全ての吹子を替えてしまいました、その結果従来のTremulantは使えません。 PositifにはいわゆるDom Bedosの『弱いトレモロ』を作りました。 Recitは吹子とウィンドラーデが一体になっており、途中に送風管がないので、これを使うことができません。 これには新方式(と思われる)を思いつき製作しました。

 画像はPositivのトレモロです。 今回新たに作った吹子からウィンドラーデへ向かう送風管の中に入っています。 演奏に伴ってトレモロの深さや周期が変化する、時にはトレモロが止まる、など非常に有機的な反応をしてくれるトレモロです。 うまくゆけば知る限り最良の方式です。

 欠点は調整が非常に難しいことです。 今回は幸運にも簡単に良い点が見つかりました。 調整を楽にするために透明な窓を設けています。 Dom Bedosの時代には内部の動きを見ることなく調整をしたのでしょう。

 左の白いものはこのトレモロをON OffするためのPneumatik吹子です。

 奥に見えているのは譜面台照明のためのトランスです。

 整音作業終了と言いましたが、整音作業に終わりはないというのが実感です。 どこでケリとするか、それが決心のしどころです。 時間が足りなくなるのも才能の限界のうち とも言えるでしょう。

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