宮崎県立芸術劇場オルガン 組立の記録

整音作業 未完

整音時の画像はほとんど残っていません
というのは
 これらの画像を残してくれた小泉君が整音作業の助手を務めていたため、撮影している余裕が無かったのです。

 このころ、我々は整音作業と工作作業を平行して進めなければならなくなっていました。 整音作業は静けさを必要とするため、朝4時から作業を開始しました。 朝8時頃になると職員が出勤してくるので(ホールには入ってこなくても)なんとなく空気が動きだすのを感じます。 4時から8時の4時間は本当に集中できる貴重な時間でした。

 当初朝3時から作業を始めてみたのですが、時差ぼけのような症状になり体調をくずしてしまい、結局4時からの作業にしたのを覚えています。

整音作業中のSW。
左に見えているダンボール箱は整音に伴って出たパイプの切り屑です。
このオルガン全部では一斗缶2杯分の切りくずがでました。

円盤信号機

 整音作業中静けさを要する作業の間、円盤の赤の面をホールに向けます。
 人が入っても作業に支障がない時には緑の面をホールに向けます。
 モニターTVで事務室でわかります。 緑になると見学者などをホールに案内してきました。

 当初、我々の静けさに対する要求に難色を示す担当者も居られましたが、現場は非常に協力的でした。

これは再現画像です

写真提供 小泉 匡


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