宮崎県立芸術劇場オルガン 組立の記録

内部: パイプ 送風 など 取付け 1



 作業中のオルガン

正面のパイプ群も入り形は出来上がっている。
まだ音は全くでない状態であろう。
楽器になるまでにはまだまだかかる。

 はめ板はまだ全くはまっていないのがよく判る。 枠組み構造にはめ板を入れるという方法を取っている。 作業中は出入りが自由で便利だった。

 日向(ひむか)の国 宮崎にちなんで 太陽を付けました。 ヨーロッパでは普通 星を付けます。

太陽の周りだけが鈴の音と一緒に回転します。

 パイプの上の飾りは雲をイメージした装飾、端面は金箔押しをしていますが、写真では判りません。

上から鍵盤を見下ろしたところ。

 3段とEchowerkのDiskant鍵盤が見えている。

 音栓のつまみはまだ付いていない。

 これらの写真を残してくれたのは小泉 匡君でした。
高所作業に備えて安全ベルトを付けています。

いつのまにか、膨大な量の写真を撮っていました。

 遠景の白黒写真は常時カメラを三脚に据えて赤外線リモコンで撮った定点観測写真です。

使用機材
 ニコンNew FM 2 および EM
 レンズ Nikkor 50mmF1.4S
         135mmF2.8S
    PCNikkor 28mmF3.5

 Register(音栓)の名前を書く作業も現場で行いました。
日本では羊皮紙は高価なので、薄い羊皮をボール紙に貼って使用しています。
材料がふんだんにあれば書き損じを気にしなくて済みます。 Kaligrafie用の墨を使って書き、乾燥後に植物性の油を染み込ませています。

この作業はこれらの写真を撮った小泉君の労作です。。

 

 演奏台のC側(向かって左側)の音栓群です。 80近い音栓つまみを全て書くのはかなり根気のいる仕事です。
演奏台C側に記した銘。
これも 小泉君の作です。

写真提供 小泉 匡


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